発泡ウレタンの実験 | 塩ビ管の断熱や凍結防止

発泡ウレタン「エアータイトフォーム」の缶から出てくるウレタン原液は、ムース状態。厳密には、吐出と同時(瞬時)に泡化される。数秒たってから原液が発泡するものではない。もちろん、平面だけでなく、丸い面でも、泡が食いつき、発泡して固まる。凹凸、丸いところでも、奥まったところでも、発泡充填することが可能だ。高発泡せず、安定した発泡倍率が魅力でもある。吐出した泡が約2倍に膨らんで固まる。


径の異なる丸い塩ビ管を2つ用意。20センチの長さ。小さい管を大きい管の中に入れ、その隙間に千切ったウレタンを詰め、2つの管が動かないように仮固定しました。

詰め物の仮固定は右と左、上と下計4箇所。今回は詰め物で千切ったウレタンフォームを使ってみましたが、硬すぎず、柔らかすぎず、有効です。

塩ビ管など水を通さない材質にウレタンフォームを充填するときは水霧吹きは必須。奥への長さがが5から10センチくらいならば水霧吹きしなくても大丈夫ですよ。

エアータイトフォームを充填。片方の開口部に吐出ガン先端を差し込んで、ウレタンフォームをショット開始位置。パイプの中央くらいから、回転して円を描くように充填。

片側からのウレタン充填が完了した画像。手前に詰まって見えているのでは仮固定用の千切ったウレタンフォームです。その奥が充填した泡です。

逆の開口部からも同じようにエアータイトフォームを充填。奥の方から徐々にぐるりと円を描くようにエアータイトフォームを充填。充填不足に気を付けましょう。

充填は完了。ウレタンフォームの充填作業の時間は30秒くらいでした。はみ出てくる泡で汚れないように観察を続けます。

ウレタンフォームを吐出してから約1時間が経過しました。水霧吹きをしましたので、塩ビ管の内部まで固まっていると感じます。一応、更に、1時間ほど放置しました。

2時間後になりましたが、硬化チェックを開始します。まずは、はみ出たウレタンフォームをカッターナイフで削り落とします。ベトベトは残っていません。

中まで綺麗に固まっているか確認するためにノコギリで塩ビ管ごと切り開く。この実験では最も楽しみな作業です。固まっていないこともあるのでゆっくり切断。

無事に切断完了。ウレタンフォームの部分を触った感じ、ちょっと早かった感じがしましたが、まったく問題なく、内部まで素晴らしく綺麗に発泡。

ドーナツのように内面の丸いカタチに沿って一体化されました。断熱材、結露防止、凍結防止にも役立つ工法です。冷媒配管の丸いエルボ部分にも有効です。


テクニカルセンター担当者コメント

今回は発泡ウレタン「エアータイトフォーム」を使って、発泡ウレタンを2重管の空洞部分に充填するといった実験である。目に見えないところ、空隙、空洞など、これらの充填施工における成功の秘訣は、やはり、事前の水霧吹き、充填不足の無い量を入れるといったことだ。施工条件として、その奥側は行き止まりなのか、充填する長さがどれくらいなのか、径がどれくらいなのか、これらによってはショット開始位置を手前にするか、奥側にするか、中心にするか考えると良い。 この経験は大切なノウハウとなる。